本日(9日)たまたま当サイトで仮名Bulb. nasica yellowと、2019年5月歳月記掲載のBulb. sp yellowが同時開花していたため両者を並べて撮影しました。右がBulb. nasica yellowで、左2輪が後者のBulb. sp yellowです。いずれもニューギニア生息種です。サイズはやや後者が大きいようです。

本日(9日)たまたま当サイトで仮名Bulb. nasica yellowと、2019年5月歳月記掲載のBulb. sp yellowが同時開花していたため両者を並べて撮影しました。右がBulb. nasica yellowで、左2輪が後者のBulb. sp yellowです。いずれもニューギニア生息種です。サイズはやや後者が大きいようです。

前記記載に次いで本種もあまり聞きなれないと思いますが、2011年登録のボルネオ島低地生息の新種です。2015年8月マレーシアにて入手し、これまで数株を販売しました。価格は3,500円であったかと思います。前回の植付けから3年程経過したため、今回新たに植え替えを行いました。本種は半立ち性で新しい芽は上方に伸長していくのですが、40㎝を超える長さになると一部の茎はやがて垂れていくことがあるためポット植えは適さず、吊り下げの木製バスケットに植え付けています。写真は本種の花と、今回植え替えを行ったDen. daimandauiiで手前の3つの木製バスケットに分けました。バスケットの左奥が8本、中央が10本の疑似バルブ(茎)からなる株で、手前右の小形バスケットの株はまだ小さいですが、6本のほとんどは新芽で、左株の分け株です。



国内マーケットを見ると、当サイト以外にヤフオクに1点本種が掲載されていました。ところがこのオークションの花画像は当サイトが所有する画像の無断転写です。どうもヤフオクでは当サイトの画像の無断コピーがしばしば見られるため、それらをリストしており近々公表する予定です。本サイトの写真や文章のcopyrigh(著作権や版権)はトップページ下のCophyrightのリンク先に定めています。
この聞きなれないバルボフィラムはニューギニア低地生息種で、ネットでのマーケット情報は当サイト以外、国内には無く、海外においてもフラスコ苗は見られるものの、野生栽培株の取り扱いは見当たりません。問題は本種の価格です。当サイトでは2016年マレーシアから入手し、昨年サンシャインや東京ドームラン展では、4-5バルブサイズ株を3,000円で販売したのですが、記憶では購入者はいなかったように思います。一方、海外で本種はuncommon species(希少種)とされており、最近、インドネシアラン園Foresta Orchidの卸価格リストでは、1バルブ当たりで$25、凡そ2,700円です。よって野生株4バルブでは1万円を超えます。また一見、形状の似たBulb. unitubumが4-5バルブサイズ株で$10であることから、Bulb. bandischiiはその10倍以上高額となります。このような現状から本種は入手難と思われ、また当サイトでは現在、在庫が3株しかないため販売を控え、今後は当サイトで増殖した分け株を販売する予定です。
写真1が本種で、写真2がBulb. unitubum参考画像です。また写真3はBulb. bandischiiの前回植付けから2年経過したため、植え替え(正しくはミズゴケの交換)をするため、コルク表面のミズゴケを洗い流した後の根の活着状態を示すもので、写真4は新しいミズゴケに交換した後の画像です。炭化コルクへの取り付けで、こうしたミズゴケ交換行う場合は、株を留めていた1mmアルミ線をまず取り外し、比較的強いシャワーで古いミズゴケを洗い流し、その後、根にバリダシンとタチガレエースの混合液をスプレーし、数時間自然乾燥させた後、新しいミズゴケで根を覆って、再び1mmアルミ線で固定します。このような根周りの薬品消毒は、古いミズゴケを洗い流す際に根の一部が傷ついたりして、ミズゴケ交換後の細菌性病気の防除(バリダシン)と発根(タチガレエース)促進を図るため、さらにウイルス感染防除のため薬品を溶かしたバケツ等に纏めて浸すのではなく、一株毎にスプレー散布をします。




ニューギニア生息のBulb. callichromaが開花しています。マーケットでは、なぜそれほど高額なのか分かりませんが、バルボフィラムの中では最も高価な種の一つです。当初の3年間ほどは、その生息域情報から10株程をクール温室にて栽培していましたが、一向に開花が見られず、販売し開花した常連さんから輝度が原因ではと伺い、2年前に冬期に3ヶ月程、中温室の輝度の高い場所に移し栽培をしたところ、その春に開花しました。orchidspcies.comの本種情報では標高600mから2,200mの生息とあることから、クール温室栽培とした訳ですが、上記の栽培を通して、中温室でも新芽が発生し株が伸長する様子が見らたことから、2年前に全ての株を通年で中温室に移動しました。現在は11株在庫しており、良く成長し枯れた株はありません。
クール温室でも成長はしますが、温室全体を低温にするためには、冷房費の節約から太陽光をかなり遮る必要があり、こうした環境での輝度はLEDによるものの、自然光タイプのLEDでは輝度不足となっていたことになります。また前記の生息地の標高の中でニューギニアの600mと云えば高温域で、本種は高温からコールドタイプまで存在することにもなり、どうやら入荷したロットは比較的低地の生息であったと考えられます。
写真1は3日撮影で、またほとんどの人は見たことが無いと思われるため、写真3にドーサルセパルを切り取り、リップを示したものです。半透明で小さな薄黄色の左右2枚の花被片はペタルです。本種を栽培している方で、中々開花が見られなければ、まず輝度不足を疑うことも一つです。但し、これまで低温の場所で栽培してきたものを、高輝度下の高温場所に長く置けば枯れる恐れがあり、本種は昼間は30℃程でも良いものの、通年を通して夜間平均温度を20℃以下にすることが必要であることは変わりません。



Aerides leeanaが開花しています。花色は株それぞれで濃淡が若干異なります。



下画像は数日前にフィリピンサプライヤーから送られたPhal. lueddemannianaとされる写真で、凡そ1年半前にルソン島最北端Cagayan地区からPhal. pulchraと伴に入荷した種とのことです。不思議なフォームで、これまで知られたルソン島南部Sorsogonやミンダナオ島生息のPhal. lueddemannianaとは大きく異なり、Phal. hieroglyphicaにも似た様態も見られます。大別してそれぞれ3つのグループがあり、写真1および写真2は同じ第1のグループで、リップ中央弁先端は鉾形で尖っています。一方、写真3および写真4と写真5は第2グループで、リップ中央弁先端は楕円形です。さらに写真6、写真7および写真8のリップ先端は前者の中間にあり、特にその色フォームが他地域のPhal. kueddemannianaには見られない青味の強い色合いの第3グループです。写真9はPhal. bastianiiに似た斑点模様である一方で、リップ先端はPhal. hieroglyphicaのもつ鉾型となっています。 これは1株のみです。なおこれまで知られたPhal. lueddemanniana、hieroglyphicaおよびpulchraの画像も参考用として掲載しました。これら画像を比較すると、9種の花はいずれも参考画像とは似て非なるフォームです。興味があるのはこれら9種は全て人工的な交配により作出されたのではなく、野生種であることです。
当サイトでは写真8の最も青味の強い株はすでに昨年5月に入手しています。現地では謎の多いこれらの株を栽培中で、新型コロナウイルス問題が収まれば再訪問して持ち帰り、カルス形状など比較調査してみようかと考えているところです。












31日、蘭友会から池袋サンシャインシティにて5月末開催予定のラン展延期の通知を頂きました。新型コロナウイルスの影響を受けてとのことです。次回は1年後となるそうです。当サイトにとっても現在、マレーシアやフィリピンへの海外渡航制限により、しばらくは新規入荷が困難な状況です。一日も早くコロナウイルス問題が解決されることを願っています。
本種は短命花のため、余り気に留めないその花のベース色について、30株ほどの中で同時開花している花をそれぞれ見てみると微妙な違いがあることが分かります。この色違いが株毎に固有のものか、時間の経過で変化する色合いかを、株を分別し数回の開花で調べてみましたが、株毎に固有の特性のようです。年に3回程開花期があり、現在はそのうちの一時期となります。写真1が最も多い一般色で、写真2および写真3の色はそれぞれ30株中で1-2株です。



2017年10月にBulb.. nasicaに花形状が似たBulb. sp aff. nasica yellowを取り上げ、また2019年5月には同じような花形状と色をもつバルボフィラムをBulb. sp aff. longicaudatum yellowとして紹介しました。いずれもNew Guinea Irian Jaya生息種で、今週、後者が初めて開花しました。花を見る限り、ラテラルセパルの先端の線状部分はBulb. longicaudatumほど長くはなく、全体形状はaff. nasica yellowとサイズと共に、ほぼ同じで、では同種かと云えば近縁種であることは間違いないと思いますが、下写真に示すようにペタル形状は異なっており別種と思われます。果たしてすでにこれらは種名が登録されているのかどうかは分かりません。下写真はこの両種を比較したもので、写真1-3が今回初花となるBulb. spです。いずれも高温タイプです。






現在、Den. aurantiflammeumの開花期で、その中から赤色が強く、多輪花な株を一つ選んで撮影(30日)しました。写真1はやや下方から、写真2はその背面方向からの画像です。花数は33輪、花サイズは5-6cmです。50株程のこれまでの栽培からは、下写真のような濃赤色の花フォームは2株で、一方、花サイズが8cmを超える株は1株でした。この色濃度やサイズは株それぞれに固有で継承されています。


