Dendrobium sp (spathilingue form)

 インドネシアから入荷した種名不詳のデンドロビウムが開花しました。ニューギニアIrian Jayaの低地生息と思われます。セパル・ペタル全体が淡い青味がかったピンク色で、リップを含めた先端部がやや濃い色となっています。リップ中央弁の基部には黄緑色の大きな斑点があります。疑似バルブには黒い細毛がないことからCalcarifera節と思われますが、現在該当種が無いか調査中です。大きな特徴は所有する株の疑似バルブが最長で80cm程あり、葉鞘の枯れた皮は白色ですが、バルブの肌は光沢のある茶褐色です。その基部が3mm径と細く、上部に向かって太く(13mm)なり、再び細くなる形状です。花サイズは左右ラテラルセパルのスパン長で5cmです。落葉した茎の先端部近くに複数輪開花するようです。香りは感じられません。下画像が12日撮影したものです。

Dendrobium sp. aff. spathilingue
Dendrobium sp.aff.spathilingue
Dendrobium sp.aff.spathilingue
Dendrobium sp.aff.spathilingue

Dendrobium(Euphlebium) balzerianumとDendrobium bicolense

 Den. balzerianumはレイテ島、Den. bicolenseはルソン島のそれぞれ低地生息種です。花は1-2日の開花で短命です。しかし浜松温室では3ヶ月毎に開花しています。半下垂タイプで疑似バルブが太く大きく伸長するにしたがって下垂します。このため本サイトでは当初から板(炭化コルク)付けです。

Den. balzerianum
Den. balzerianum
Den. bicolense
Den. bicolense

Bulbophyllum palawanense

 この聞きなれないバルボフィラムはフィリピンPalawan生息種でJ. Cootes氏著書PhippineNative Orchid Speciesに記載が無く、またorchidspecies.comでも情報はほとんどありません。初めての記録はAOSの2003年のようです。形状はBulb. lobbiiに類似しますが花サイズは通常のBulb. lobbiiに増して大きく、セパルペタルの模様が独特です。さてBulb. lobbiiとそれ以外に何か大きな違いが無いかと探していたところラテラルセパルの先端部の裏側に大きな黒紫のスポット(写真2)がありました。冬季が開花期のようで20株程の多くで2ヶ月ほど前から開花を続けています。

写真1 Bulb. palawanense
写真2 Bulb. palawanense

Dendrobium maraiparense II

 先週Den. maraiparenseの開花写真を掲載しました。その画像の花(写真1)は開花後2日目の撮影でした。さらに4日経過後の花写真(写真2)を下に示します。開花直後の花形状を見たとき別種と思いましたが、Den. uniflorumDen. connatumグループの特徴として、しばしば開花時と数日後の花形状が変化(セパルペタルが後方に湾曲)してくることがあり、本株もその傾向が伺えます。写真1と写真2は同じ花です。セパルや花柄まで色変化し、まるで別種の如くの様変わりです。

写真1 開花2日目
写真1 開花6日目

Dendrobium aurantiflammeum

 Den. aurantiflammeumが開花を始めました。15株ほどある中でラテラルセパルが8cmとなる長い花があり、他の花サイズと比較して見ました。それぞれの画像で大きな花がそれです。本サイトでの栽培はバスケット・ミズゴケ植え付けと最近は3割近くを炭化コルク付けにしており、この大きな花は炭化コルク付けの株です。胡蝶蘭と同居の高温室です。本種の花サイズや同時開花輪花数は疑似バルブの太さに比例しているように思います。

写真1 Den. aurantiflammeum
写真2 Den. aurantiflammeum