現在、浜松温室では、Aerides inflexaとAerides krabienseが開花しています。今回のサンシャインラン展にはAerides inflexa、krabiense、lawrenceae、leeana、magnifica、magnifica albesence、odorata alba、roseaなどを出品予定です。




現在、浜松温室では、Aerides inflexaとAerides krabienseが開花しています。今回のサンシャインラン展にはAerides inflexa、krabiense、lawrenceae、leeana、magnifica、magnifica albesence、odorata alba、roseaなどを出品予定です。




現在Den. schettleriとEpicranthes charishampeliaeが開花しています。前者は2016年、後者は昨年発表の新種です。今週木曜日からのサンシャインラン展には近年のOrchideenJournalに発表されたミンダナオ島生息種Den. deleonii、annemarieaeなどを含め多数の新種を出品します。




1昨日(16日)、マレーシアラン園の2代目に400株程を成田まで持ってきてもらいました。2日かけやっと仮植えが終わったところで、これからそれぞれの種でサンシャインラン展に出品するため10株程を選び本植えが始まります。今回もいつも以上に展示会間近での入荷のため慌ただしくプレオーダーを受ける余裕がなく、1月のサンシャインラン展や東京ドームラン展同様に多品種の出品を優先しての作業となっています。
マレーシアからの新規入荷の内、デンドロビウムのFormosae節はDen. tobaense, igneo-nevium, ovipostoriferum, toppiorumなどですが、これらは生きた根が多数ある株の入手が要で、根の状態からバーク系か炭化コルクかを判断しての植え付けとなります。今回のDen. toppiorumは同じスマトラ島産のsubsp. taitayorumではあるものの、初めてAche生息株となります。一方、Den. consanguineumやDen. olivaceumまたDen. officinaleのクラスター株なども久々の入荷です。,バルボフィラムは当サイトとして初めて扱うBulb. tollenoniferumや、今月の歳月記に写真を掲載した黄色のBulb. longicaudatumのような(実際の葉形状を見る限り異なる種のようです)などとなります。胡蝶蘭ではPhal. appendiculata、bellina, violacea blue sumatra, amabilis borneo(Sabah)となります。また良質の1.6m 程ある葉長のParaphal. labukensisやVanda lombokensisも纏まって入りました。これらは来週23日から26日に開催されるサンシャインラン展に出品します。
胡蝶蘭野生栽培株は30種程出品予定で、前記フィリピンからの株と合わせ、おそらく多くの趣味家にとって1株サイズとしてこれまで見たことがないと思われる大きな株を一堂に展示販売します。
連休明けからフィリピンを訪問し昨日(11日)夜遅く浜松に戻りました。Cavite地区にあるラン園内に設けた本サイトの栽培エリアから特に大型の胡蝶蘭原種を持ち帰ることと、ラン以外の蟻の巣玉や蟻シダ、主にPalawanおよびミンダナオ島からの食虫植物、テンナンショウやイモ類等の今後の収集打ち合わせが目的です。前回と同じように今回の持ち帰り種もPhal. mariae、lueddemanniana、philippinensis、aphrodite等が主で、マーケットでの一般株サイズの3-4倍の葉長株や、4-5株からなるクラスター、および今月の歳月記に取り上げた変種株、さらに50株ほどのPhal. schillerianaも含まれます。最近の入手株のほとんどは、一般サイズの株が小苗に見えてしまうほどで、これまで栽培してきた株は一体何かと、素焼鉢で葉が左右に開いた実生株に対し同一種とは思えない程様相が異なります。一般サイズを収集栽培している多くの原種趣味家にとってはこれも困ったことと思います。しかし胡蝶蘭原種は、葉サイズと花数は比例するためこうした大株指向は避けられません。
今回の訪問で、15茎からなる大きなVanda ustiiがあり、ほとんどの茎に多数の花が開花していました。また25茎以上からなる抱えることが困難な大きさのVanda lamellata v. boxalliのクラスター株も見つかり、これらは販売用として入手しました。趣味家にとって展示会出品に良いのではと考えています。Vandaについては1本立で背が高く葉数の多い実生株は、現地のほとんどのラン園で見られます。しかし茎数の多い大株は稀で、15年以上を要する茎数が10本を超えるクラスター株は滅多に見ることができません。一方、通常Vandaは、大株(背丈ではなく、茎数の多い株)になると、それぞれの茎は四方八方に拡がったり垂れ下がるなどして景色が良くない(それが野生的で良いという趣味家も多い)ことが多く、この点からも今回入手した株はすべての茎が直立した姿の素直な株でした。これらのラン園訪問で新たに見つけた株はCITES申請をしていなかったため、フィリピン国内の選挙が終わる今週月曜以降にCITES申請をし、来月初旬までにEMSで送ってもらうことにしました。
東京ドームラン展で人気のあったBulb. incootesiiも一株10バルブ程のLサイズやクラスター株を選んで持ち帰りました。サンシャインらん展に出品予定です。こうした大株傾向に対しては販売価格を如何に押さえるかが直近の課題です。一方、Irian Jaya、マレーシア、スマトラ島からのランは今週末頃に入荷する予定です。
Purple Rainが開花しています。下写真は5月6日開花直前と開花後の撮影です。’青紫の雨’との粋な名をもつ本種はトケイソウの一種です。ランではありませんが、2017年4月の歳月記に取り上げました。フィリピンラン展にて、グラデーションのある青紫で花サイズも大きくかなり衝撃的な色彩であったことから1昨年入手したものです。本種名で検索するとその多くの副花冠(多数の細い繊維状の部分)は基部が白で先端が青の色褪せた色彩ですが、このPurple rainは副花冠全体および花弁が共に青ベースで、基部から先端にかけての濃青紫のグラデーションにはインパクトがあります。このため下写真に見られる色の花株を入手する場合はPassiflora coeruleaだけでなく個体名’Purple rain’を指定することが重要です。
今回サンシャインラン展に2株ほど出品する予定で、栽培も容易であることから人気が高いようであれば年内に100株ほど持ち帰ろうかと思案中です。購入された方は挿し木で増えるそうなので増殖し仲間にあげて楽しまれてはと思います。ちなみにYouTubeアクセス数1億を超えるプリンスが歌うPurple rainは「虚しさ」ですが、さてこのトケイ(時計)ソウの花の中央にある雄しべ・雌しべが時を刻み、副花冠が揺らぎ下る流水のような風情から得る花言葉はなにが相応しいでしょうか?


20年ほど前から10年間は胡蝶蘭原種と共に、先月紹介した2009年頃の歳月記にしばしば登場するように、ペタル長1mを超えるPaph. sanderianumなど、特に多輪花タイプのパフィオペディラムの栽培やそれらの無菌培養を行っていました。現在パフィオペディラムは1部が残るのみとなっています。そうした中で15年以上栽培を続けているPaph. gigantifoliumが現在開花中です。温室を訪れるほとんどの方がこの株を見て驚かれるほど巨大なサイズとなり、長い年月を経てその名に恥じず現在左右の葉のスパンは最大長で1.1m、葉幅は9㎝となりました。1茎の開花数は6輪です。写真2は4輪が開花中で上部に2つの未開花の蕾があり、1週間程で6輪の同時開花となります。6輪開花は左右の葉のスパンが90㎝を越えてからで、それまでは5輪でした。



5月から6月はBulb. kubahenseの開花期です。今回1m程のヘゴ板に付けた大株に6つの花茎が発生し開花を始めています。下写真はその内の2つの花茎開花と2つの蕾(写真下中央と右中央部)です。これ以外に2つの蕾が開花に向かって進行中です。

5月連休明けの温室にて開花中のデンドロビウム・スパチュラータ節の6種です。ほとんどが1mを超えるスパチュラータ節は、花は長寿命でそれぞれに個性があり多輪花で魅力的ですが、その背の高さから広いスペースの温室が無くては栽培の難しい困った種でもあります。写真3のDen. laxiflorumはカールしたホーン(ペタル)がスパチュラータ節で最も長い一方で、背丈も2mを越えます。多くがパプアニューギニアやイリアンジャヤ生息種で、写真6のDen. taurinumはフィリピンNegros島からです。






ボルネオ島Sarawak生息種であるPhal. cochlearisが現在、開花期を迎えています。本種は1昨年まで胡蝶蘭原種の中では最も入手が困難な種の一つとして、それ以前の5年間で得た野生栽培株は僅か5株程でした。ところが1昨年纏まって30株程が入荷し、マレーシアにおける他のサプライヤーのFacebookやWebsiteにも本種の取り扱いが見られるようになりました。しかし昨年後半から再び入荷が少なくなってきたようです。
当サイトでの本種は胡蝶蘭原種の中で最も長寿の一つで15年以上の株があり、これまで自家交配でも苗が容易に得られました。栽培を通しての経験からは希少種となるような特性は感じられません。おそらく生息域でのプランテーションや開発による環境破壊が入手難の大きな要因ではないかと思います。

今月フィリピンおよびマレーシアから入荷予定の品種の中から、黄色い変種3点を選んでみました。写真1はBulb. maxillare f. alba (flava?)です。Bulb. maxillareにはyellowタイプとされる種が画像検索で見られます。しかしいずれもドーサルセパルやラテラルセパルに別色が幾分混じるようで、下写真のように全体が黄色一色のフォームは見当たりません。色合いからすればflavaフォームですが、このような色合いの場合はalbaとも呼ばれるかも知れません。
写真2はBulb. longicaudatumのflavaフォームと思われます。Bulb. nasica yellowに比べラテラルセパルが長いのが特徴です。画像検索でもそれらしき花が見つかりますがリップの形状が異なるようです。一方写真3はPhal. hieroglyphicaのflavaフォームのように見えます。しかしラテラルセパルの先端が先月の本ページで取り上げたように細く長く尖った形状ではないので、Phal. lueddemannianaに近く、むしろPhal. delicata f. flavaの印象があります。実物でカルス形状を検証するまで同定待ちです。いずれにしてもこれらのフォームは希少と思われ、また低温室を必要としない点で栽培しやすい種と思います。


