開花中のPhalaenopsis節

 間もなく胡蝶蘭Phalaenopsis節のPhal. amabilis, aprodite, philippinensis, schilleriana, stuartianaが、やや遅れてPhal. sanderianaの開花期を迎えます。 Phal. amabilis, philippinensisおよびshillerianaは開花が始まったところです。Phal. aproditestuartianaは今月末頃からとなります。下写真は現在開花中のPhalaenopsis節のそれぞれで、撮影は16日です。写真の下部はそれぞれのリップ形状です。

 しばしば趣味家の方から、ネット等で購入した株が開花したが、はたして原種か交雑種かとの問い合わせを頂きます。結果はこれまで半数以上が交雑種でした。原種か交雑種かの判断には、僅かな色違いや斑点等の模様は個体差の範囲もあり、同定に用いることは困難です。胡蝶蘭原種に関してはリップやカルス形状が種を判定する主な要素となります。例えば左のPhal. amabilisでは中央弁が細長く、先端から基部方向に向かう巻髭、またリップ中央弁の基部は左右に3角突起があり、さらにその中央弁の先端にも小さな突起があります。リップ中央弁形状はPhal. amabilisが長い3角形、Phal. philippinensisは台形、Phal. schillerianaは円形で、こうしたそれぞれの特徴がPhall. amabilisphilippinensisschillerianaに一つでも入れ替わっている場合、その株は交配種と見做されます。これら固有の形状も他種に見られることはありません。特にマーケットにおいて胡蝶蘭原種とされる株の多くに交雑種が多いことは、これまでしばしば取り上げてきましたが、こうした背景から当サイトの胡蝶蘭原種のページでは、それぞれの原種のリップやカルス形状画像を掲載しており、花を得たものの疑問のある場合はご参考下さい。

写真1 Phal. amabilis Borneo Sabah
写真2 Phal. philippinesis Philippines Luzon
写真3 Phal. schillieriana Philippines Luzon