Coelogyne sp Palawan

 昨年8月の歳月記「Coelogyne Palawan」で取り上げた種名不詳のフィリピンPalawan諸島生息のCoelogyne spが開花しました。下写真がその画像で、写真6はこのsp種との比較のためのCoel. palawanensisの株画像です。形態からはTomentosae節でCoel. palawanensisやボルネオ島Coel. hirtellaの近縁種と思われます。しかし、それらとは株形状が異なり、sp種は写真6のCoel. palawanensisのような線形葉ではなく倒披針形であり、またリゾーム(バルブ間の距離)が長いことが特徴です。花形状はCoel. swanianaに酷似するものがありますが、こちらも疑似バルブは卵形であり花茎は下垂します。写真に見られるようにsp種のバルブは細長い円錐形で、花茎は下垂ではなく写真1からはバルブ基部を覆っている枯れた固い托葉に押さえられ、バルブにほぼ並行に伸長しているものの上方に向かう性質が見られます。葉、バルブ、花茎、およびリップ形状を含めたAND条件でネット検索しても現在該当する種が見当たらないことから新種あるいは前記した類似種の変種の可能性があります。リゾームが写真1に見られるように長いことや入荷時のバルブと根の形態からほぼ垂直面での着生種と見なして炭化コルク付けとし、中温室での栽培です。

写真1 Coel. sp Palawan
写真2 Coel. sp Palawan
写真3 Coel. sp Palawan
写真4 Coel. sp Palawan
写真5 Coel. sp Palawan
写真6 Coel. palawanensis