Phalaenopsis hieroglyphincaの特大株

 今年2月にフィリピンのラン園にて、葉は萎びて薄く巻けてしまう程の張りの無い大きな株があったため何かと聞いたところPhal. hieroglyphincaとのことでした。間違いなくこのままでは枯れるのを待つのみの様態でした。しかし葉長は40cmを超え、しかも5株程のクラスターからなるPhal. hieroglyphicaとしてはこれまでに見たことのない大株で、ダメもとと浜松に持ち帰りました。

 浜松では、帰国後最優先でタチガレエースとバリダシンに根を1時間ほど浸け自然乾燥させた後、50cmx13cmx3cmの炭化コルクに植え付け、微風のある低輝度の場所に吊るし、毎日2回のかん水、1週間毎の薄めの液肥および6月からは2週間間隔での害虫、カビおよび細菌対応の薬品を散布してきました。植え付けから2ヶ月経過した頃から新根が、また葉の張りも少しづつ戻り始め、5ヵ月でようやく再生を確信しました。下写真がそのクラスター株で写真1にある50cm L形定規から最長葉はほぼ50cmであることが分かります。Phal. hieroglyphicaとしては異常な大きさで、花茎は9本出ていました。写真1でコルク板の右上に寄せ植えのように見える1株は左下のクラスター株の高芽で植え付けの際、空中に浮かんでいたためコルク上に乗せて縛ったものです。写真2は左側面からの撮影、写真3はLサイズ(左)と今回の特大(右)サイズを比較したものです。写真3左の小さく見える株はそれでも葉長28㎝のLサイズです。

写真1 Phal. hieroglyphica
写真2 Phal. hieroglyphica
写真3 Phal. hieroglyphica