Dendrobium amboinenseとPhalaenopsis appendiculata

 上記の2種が現在開花中です。いずれも個性のある原種で下写真を本日(23日)撮影しました。Den. amboinenseは短命花ですが凡そ他のデンドロビウムには見られない独特の花形状をもち、これがDen. balzerianumorbilobulatumと同じFugacia節とは、バルブ形状や花寿命は似ているもののまるで花の姿は異なります。一方Phal. appendiculataはボルネオ島生息種で栽培の難易度が高いことで知られています。花の大きさは対称的です。

 当サイトでは15株程のDen. amboinenseを在庫しています。在庫株はいずれも花が大きく、一枚のセパルは10㎝長が普通で11㎝長(セパルあるいはペタルの両端間の一般表現では23㎝)のものもあります。ニューギニアの北西Pulau Ambon島の固有種で浜松では春秋2回開花します。

 Phal. appendiculataは1.5㎝程の小型の花です。通常はヘゴ板やコルク付けとなりますが、これら支持材での栽培では水分不足となりがちで多くの栽培者を手こずらせています。株サイズに合わせて小さな支持材となる傾向があり、このため乾燥が進み易くなることが原因の一つです。当サイトでは炭化コルク付けですが、元気がなくなるとしばしば素焼き鉢にミズゴケを入れ、これにコルクを1/3程差し込んで立て低輝度環境に置き、コルクの下部が常に湿っているようにします。この方法以外ではコルクに多めのミズゴケで団子状にして植え付けても上手く育つのではないかと思います。半透明ビニールポットにミズゴケで植え付け、常にミズゴケが濡れた状態であってもよく育ちます。マレーシアラン園のほとんどがこの方法です。但し本種は葉の下に開花するため、ポット植えでは花が良く見えません。販売保管向けの植え込み手段です。orchidspecies.comではマレーシアPahang州のコケ林に生息と記載されていますが、セレンバンで30年近く運営するラン園主の話では、この地域には30-40年前はPhal. appendiculataPhal. maculataが生息していたが、他国や他地域のコレクターによる乱獲またプランテーションによってすでに絶滅したとのことです。現在の株はボルネオ島由来とのことです。

Den. amboinense
Den. amboinense
Phal. appendiculata