4月に入ると多くのランにとって最も盛んな成長期となります。芽や根は生き生きと伸長し、新芽や新根も現れます。逆にこの時期に成長の勢いが今一つの状態にあるとすれば、その環境(温度、湿度、通風、かん水など)に何らかの問題があることになります。
本サイトでは通年で、かん水は夕方で、この時期からは晴天日には、ほぼ毎日行います。下写真は本日(16日)午前7時に3つの温室に設置した温湿計を撮影したものです。写真1はVandaやデンドロビウムなど、写真2は胡蝶蘭、写真3はクール系の野生栽培株を育成する、それぞれの温室の計器です。高温タイプのランを栽培する左および中央の計器はそれぞれ温度は18 – 20℃、湿度は90%前後で、特に胡蝶蘭原種温室の湿度は90%を超え、振り切れています。一方、クール温室の温度は7時時点では凡そ16℃、1日の最低値は12℃、最高値は23度となっています。高温室では前日夕刻の散水により、翌朝まで葉上には幾分水滴が残っている状態となるよう、90%前後の極めて高い湿度を保ちます。この湿度は晴天日は午前9時ごろから温室内温度が上昇するに従って、低下が始まり、昼間は50%近くになります。室温が30℃まで上昇すると換気扇が外気を取り込むため特にこの時期は、湿度は一気に30%以下に低下します。曇りや雨天日は、室内温度が28℃程度に抑えられるため湿度は昼間で60%程度となります。このように本サイトでは夕方から夜間の高湿度化を重視する反面、昼間は晴天日も湿度は60%程度が理想であるものの、温度・輝度を中心に考え湿度は外気任せです。野生栽培株の夜間の高湿度環境は、株の成長を助長する必須条件と考えています。


