同じフィリピン固有種とされるこの2種はCrumenata節で、疑似バルブの基部が太くやがて細くなり2-3のステムに分かれてその先に細い円柱形の葉をつける点で花の無い株の形状は視覚的に区別が困難です。このためDen. gerlandianumでの注文に、しばしばDen. carinatumがミスラベルで入荷します。一方このDen. carinatumは1800年代の発見からこれまで多数の属名が付けられ、最近では異なる種名まであります。それらはDendrobium carinatum (1805年)、Bulbophyllum carinatum(1880年)、Epidenduam carinatum (1753年)、Dendrobium robinsonii (1913年)、Ceraia carinata (2003年)などです。一方、こららと似たDen. junceumが加わり、現地フィリピンにいずれかを注文する場合はどれが現れても止む無しの覚悟が必要です。写真1は昨年3月撮影のDen. gerlandianum、写真2はDen. carinatum、写真3および写真4および写真5の株画像はいずれもDen. carinatumです。セパル・ペタルに筋目がハッキリと入るもの(写真3, 4)とほとんど入らないフォーム(写真2)があるようです。




