Bulbophyllum facetum

 フィリピンルソン島のNueva Vizcaya標高1,200m生息のBulb. facetumが現在開花しています。ペタルスパンが7.4㎝とバルボフィラムとしては大型の花で、これほど迫力のある種がなぜ2000年近く(1996年)まで知られていなかったのか不思議です。当初標高データーから中温室に置いていたものの、なかなか開花しないので20株ほどある半数をそれぞれ中温と高温に分けて栽培しました.。根張りや新芽の成長はいずれも同じで環境温度差による相違は見られません。そうした中、高温室の株で開花しました。入荷から1年近くなります。

 本種は午前中全開し、午後からは閉じ始めます。そういえばサンシャインおよび東京ドームラン展で人気があったBulb. pustulatumも現在開花中で、朝早く開花を確認したため、明るくなってから写真をと昼過ぎに向かったところ2時過ぎですでに花は完全に閉じていました。orchidspecies.comによると夜明けから3時間開花した後、次の日の夜明けまで閉じるそうです。一体この開閉を何度(何日間)繰り返すのかと興味が湧き調べたところBulb. facetumは凡そ4回だそうです。Bulb. pustulatumは記録が見つからないため本サイトの株で検証です。いずれの種も昼間濃霧に覆われる雲霧林の生息で、花が濡れるのを避けるために進化した特性と思われます。おそらくポリネーターも霧がでれば先が見えなくなるでしょうから花を見つけることも出来ず飛来しないのでしょう。

Bulb. facetum