例年より2ヶ月程早くVanda javieraeの開花が始まりました。本種はフィリピンPangasinan標高1,200mの生息種で、中温タイプです。現在フィリピン生息のVandaでは最も希少とされ、市場の多くは実生と云われています。当サイトでは現在100株ほどVanda javieraeの野生栽培株を育てていますが、その半数近くは当サイトでの分け株です。似た種にVanda barnesiiが知られています。違いはVanda javieraeはリップ側弁の内側が淡い緑色に対してVanda barnesiiは赤茶色の網目模様が見られます。現地の話では、生息域がそれぞれに異なりコロニーがあるようです。当サイトでもVanda barnesiiを20株ほど栽培していますが、希少性はVanda javieraeが遥かに高く現在は入手難です。下写真は今年早咲きのVanda javieraeの初花で2日の撮影です。
本種は2月頃から新根が発生し、活発に伸長します。夜間平均温度は通年で20℃以下が好ましく、1日の昼夜の温度差が10℃ほどになると花芽が現れ、1ヶ月程で開花します。国内栽培では通常5-6月が最花期となり、夏期に入り温度が上がると根の動きが止まります。ラン園の多いフィリピン・標高600mの避暑地Tagaytay地区では、夜間平均気温が20℃以下となるのは1-2月の2ヶ月間程で、気温が高すぎて開花は滅多に見られないそうです。

