現在開花中のバルボフィラム4点

 多数のバルボフィラムの開花期を迎え、当サイトでは種名不詳種が多いこともあり、これらの中にも入荷後始めて花茎を付けた株も数株に見られ、これからの2-3ヶ月が楽しみです。下写真は現在開花中のバルボフィラム4点です。写真1のBulb. pardalotumBulb. ocellatumとよく間違えるのですが、リップ先端が扁平で丸みがある一方、Bulb. ocellatumは細く尖っています。標高1,200mの生息種です。写真2のBulb. nasseriはラテラルセパルの長さが5.5cmですが、ごく稀に8cm程の長さの株が見られます。こちらは低地生息種です。

 写真3はタイ、マレーシアに分布するBulb. anandareiです。写真の花は一般種のラテラルセパルの長さに比べて短く、反面その幅は一般種と同じかやや広いため、丸みがあり可愛らしさを感じさせる形状で、orchidspecies.comではAnother Cloneとして画像を掲載しています。この株はマレーシアキャメロンハイランドで入手したものです。生息域は標高1,000mで中温タイプとなります。写真4はBulb. plumatum yellowです。一般フォームは紫色で、当サイトではこの一般フォームをシノニムの関係であるBulb. jacobsoniiとの種名で扱っています。よって写真のyellowフォームはBulb. jacobsonii fma (あるいはvar.) flavaとも呼ばれています。フォーム (fma) か変種 (var) かは本種が一般フォームの中に混ざって生息しているか、それらとは異なる地域に生息しているのかで別れますが、現在はfmaが主流のようです。標高は1,000-1,500mとされ、こちらも中温環境が適します。こうした標高1,000mから1,500mの中温種の多くは高温環境でも栽培が可能ですが、適温である中温での栽培と比べて、現状維持までか、株は伸長するものの開花が余り見られません。国内では、北陸、中部山間部、福島以北の、東海関東地域と比べ高温域で5℃程年間平均気温が低い環境であれば、高温タイプ(18℃-34℃)と同居しても成長や開花に問題は見られません。

写真1 Bulb. pardalotum Luzon
写真2 Bulb. nasseri Leyte
写真3 Bulb. annandalei Malaysia
写真4 Bulb. plumatum Malaysia