成長の度合いで花サイズあるいは花数の大きく異なる種2点

 下写真1は現在開花中のDen. papilioで、写真2は昨年12月に入荷したスラウェシ島生息のDen. endertiiに似た種名不詳のデンドロビウムです。Den. papilioは同一ロット、つまり生息エリアは同じですが、栽培環境の違いによる成長で花サイズが大きく異なる様態を示しました。一方写真2は1株での同時開花の様態を示す画像です。3茎それぞれに1-2本の花軸が発生し、花軸毎に総状花序で5-6輪の花をつけるため全体で25輪程となります。入荷後の初花は株当たり花軸は一つで開花は2輪1組のみでした。この種はスパチュラータ節に見られるように1か月以上開花を続けます。

 このendertii-likeデンドロビウムも今年5月の蘭友会サンシャインラン展に出品しました。Den. endertiiはボルネオ島固有種とされ、ネットからは国内マーケット情報は本サイト以外見当たらず、本種も希少種の一つと思われ3,000-3,500円で販売したものの購入者はいませんでした。また偶然にマレーシアのスタンレー氏がタイのJoe&Mamブースにて開花中の株を含め本種をDen. spとして出品していましたがそちらでも販売した様子は見られませんでした。スラウエシ島生息に間違いなければ新種かあるいは同島にもDen. endertiiが生息するという新発見となります。どうも海外勢も本サイトも貴重な新種やマーケット初登場種の売り込み方が今一つで、来年はそうした種の差別化を明確にし、ラン展に訪れた方に分かり易くする対策が必要と痛感しています。

写真1 Den. papilio
写真2 Den. sp from Sulawesi