下写真1-3はスラウェシ島生息のBulb. carunculatumです。似た種にフィリピン生息種のBulb. orthoglossumがあります。違いはリップ中央弁に前者は凹凸があり、後者は滑らかな表皮であることです。1昨年マレーシアにて花サイズが一般の1.5倍程の大きなBulb. carunculatumがあるがどうかと、花はすでに落花していたものの花茎が残っておりその太さが異常で持ち帰ってきました。半年後に花を付けましたが7cm程で、またインドネシアラン園に、してやられたかと、すでに同種は3株ほど在庫していたためその後は温室の片隅に置き去られていました。昨年も開花した時は一回り大きく感じたものの、それにしてもと思いながらやはり軽視していました。しかし今回の開花は11cm越えで、本種の最大とされる9cmを越えてきました。下写真1の左側は一般サイズで、右がその株です(遠近の違いによる撮影サイズ誤差を避けるためペタルを互いに交差して撮影しました)。こうなるとこの大輪花株は無視出来ず、さっそく植え替えスケジュールに組み入れました。写真2は花茎の太さの違いで、写真3は開花中の株です。8バルブあるため株分けし木製バスケットにそれぞれ植え付け、一株は販売用とします。
一方、写真4-5は昨年登録の新種でEpicrianthes jimcootesiiとして入荷したものです。本種はペタルから出る細い髭のような突起が左右それぞれ9本ととされており、写真4は9本ですが、写真5は10本あり髭の本数が種の判定の重要な要件とすると、同種ではなくなります。新種であれば面白いのですがそう思えば思うほど両者は違うように感じてしまいます。今のところ正体は不明です。、
写真6-7はボルネオ島固有種のDen. ovipostriferumです。写真6はこれまで10年近く栽培を続けていた株のひとつです。一方、写真7は5月にマレーシアラン園の2代目に成田まで持ってきてもらった株の一つです。リップ中央弁の形状がやや従来株と異なります。個体差の範囲と思いますが、今回30株ほど入荷した他の開花を待って詳細に比較して見たいと考えています。






