Arachnis breviscapa

 3年ほど前にボルネオ島Sabah生息のArachnis brevicapaを入手しました。その時点で株は茎から切断され根の無い40cm程の株で果たして再生可能か疑問を持ちつつもバルボフィラムを栽培している温室の片隅の薄暗い場所に、プラスチック深鉢にクリプトモス入れ、ここに茎を差し込んで放置していました。葉が落ちることもなくしばらく現状維持が続き、凡そ1年後から徐々に伸び始め3年近く経過した段階で1mを超える株になりました。今回改めて植え直し本来必要とされる輝度の高い場所での栽培を始めることとしました。

 本種はボルネオ島、スラウェシ島、フィリピンに生息し、古くから知られた種で極めて多数の名前(シノニム)を持ち、Arachnis celebica, Arachnis longicaulis、Arachnis lyonii、 Dimorphorchis breviscapa、Stauropsis breviscapa、Vandopsis celebicaなどと呼ばれています。高温タイプで高輝度を好む種で、その点では3年間薄暗い場所で、病気や虫食いもなく良く成長したものだと思います。下写真は60cm x 9cmの炭化コルクに薄くミズゴケを敷き、過かん水を避けるため、その上に新たに発生した根と茎の下部を置き盆栽用アルミ線で留めたものです。長い間ベンチの片隅に転がっていたため方向がまちまちですが強靭な立ち性のため支持棒は不要です。本種の花画像は写真下の名前をクリックすると見られます。