Bulbophyllum magnum

 Bulb. magnumは2013年、W. Suarez氏らによりフィリピン固有種として登録されたバルボフィラムです。当サイトは2014年10月にフィリピンにて入手し、2015年6月の歳月記に取り上げ、東京ドームやサンシャインラン展に2016年以降出品してきました。現在は30株程を栽培しています。炭化コルク、バスケットおよびプラスチック鉢に植え付けての栽培でしたが、今回は全てを炭化コルクに植え替えました。リゾームが長く、バスケットやポット植えはすぐはみ出してしまうため、伸びしろ分を任意に設けることのできる炭化コルクがコスト・パフォーマンスが良いためです。下写真左が今回の35-50cm長の炭化コルク付けの内、20株程です。栽培は容易で株は良く成長します。しかし花を得るのは結構難しく、今年は30株をそれぞれ栽培温度範囲および輝度の異なる場所に置き、開花条件を見つけ出すことが課題です。果たして本種が希少種なのか否かは不明ですが、マーケット情報は国内外を含め当サイトを除きほとんどなく、2015年以降フィリピン現地のマーケットでも見ていません。開花条件が分かるまで20株程は非売品とする予定です。

 本種もorchidspecies.comの情報とはかなり異なる実態があります。まず花サイズですが、本種は下写真右に示すように7cmのセパルですが、orchidspecies.comでは僅か2cm wideとされています。このwideの意味が不明です。次に生息地標高が1,200mでクールタイプとされています。Luzon島での1,200mは一般には雲霧林となります。当サイトでは600m以上とはしていますが過去5年間の栽培では、胡蝶蘭Phal. amabilisschillerianaなどと同じ高温室での成長が最も盛んです。

写真1 Bulb. magnum
写真2 Bulb. magnum
写真3 Bulb. magnum