Phalaenopsis lindenii

 フィリピン固有種のPhal. lindeniiは胡蝶蘭原種の中で人気の高い種の一つで、ルソン島中央部、標高1,000mから1,500mの降雨量の多い地域に生息しています。本サイトの入荷株は東部Aurora周辺産です。ルソン島中部の乾期は11-1月でこの時期の前記標高域では日中以外15℃近くにもなります。こうした環境から栽培は中温が適しています。現地のラン園では高温環境でも問題は無いと言いますが、これまでマニラ周辺のそうしたラン園で株は何とか生きてはいるものの開花株を見たことがありません。Den. valmayoraeVanda javieraeの如くにです。

 本種を入手した趣味家の中で株は取り立てて弱っていないものの花が咲かない、あるいは咲いても1-2輪と言った状況であるとすれば、おそらくPhal. violacea、,Phal. schillerianaまたPhal. amabilisなどの高温環境に適した種と同居させ栽培しているのでないかと思います。殆んどの中温タイプ種で花が咲かない原因の多くは夜間温度が高すぎることです。一方でクールタイプではないので15℃を大きく下回ることも避けなければなりません。下写真は現在開花中のPhal. lindeniiで、リップの濃いフクシャ 色およびセパル・ペタルに目立つラインが入ったフォームは稀であることから撮影しました。 

Phal. lindenii
Phal. lindenii
Phal. lindenii