昨年12月にマレーシアから持ち帰った2008年登録のボルネオ島Sabahの新種Den. serena-alexianumが5株ほどで一斉に開花しました。本種については昨年12月の歳月記に現地にて筆者が撮影した花画像を掲載しました。今回浜松の開花で驚いたのは、同一ロットであるにもかかわらず、その撮影した花フォームを含め4つのそれぞれ異なるフォームが現れたことです。それそれの株(疑似バルブ、葉)とセパルペタルおよびリップの形状は共通しているものの、セパルペタルに走る細いラインやリップ側弁の斑点が有ったり無かったりと色合いや斑点が異なります。下がそれらの画像です。
同一ロット内でこれほど花のフォームが異なる種は殆んどありません。写真1-4がそれぞれ今回開花したフォームです。写真5が写真1、写真6が写真3の花の全体画像となります。本種は同じ生息域のDen. datinconnieaeと酷似しており、シノニムの関係との説があります。一方でorchidspecies.comのようにこれを疑問視する意見もあります。Den. datinconnieaeではこれまで上段左のセパルペタルおよびリップにラインが入るフォームは観測されておらず、一方、Den. serena-alexianumのリップ先端はDen. datinconnieaeのような裂け目は見られません。その点では異種と考えられますが、今回の開花の中にラインの無いセパルペタルやリップ側弁が本サイトのデンドロビウム・サムネイルsp11のスマトラ島からの同じCalcarifera節のリップ側弁内側基部に褐色の斑点が入るフォームが現れると果たして本種は野生種であるのかどうかDNAによる種判定が必要とも思います。そう言えば同一ロットから複数のフォームが現れるDen. dianaeもSabahとKalimanntanの違いはあるものの同じボルネオ島生息種で同じサプライヤーであったように思います。





