今回のPhal. minusは生息地タイからの直輸入となりました。近年ではPhal. finleyiとも呼ばれます。浜松到着がサンシャインラン展の2日前であったため植え付けが間に合わず、プラスチックポットにミズゴケの仮植えの状態のまま数株の販売を行いました。その特異な花形状のためか人気があり完売でした。本種は他のAphylllae亜属同様に根が植込み材に覆われるポット植えは適しません。長い扁平した根の裏側を取付け材側に、一方、表面(緑色した側)はむき出したまま取付ける植え替えが必要です。本種の栽培の難しいところは、こうした植え付けのため、根が外気に直接晒られた状態となり乾燥し易く、乾湿の変化が大きくなることで株がじり貧状態になり易いことと、落葉性のためかん水、温度、輝度のコントロールとタイミングを季節に応じて調整しなければならないことです。
今回の入荷株は葉が大きく良質で、ラン展後に直ちに支持材に植え付け(下写真)ました。上記対策として、ニュージーランド産のTree-Fernと言われるシダの根100%からなる支持材を用いました。この素材はヘゴ板以上の、これまでの支持材としては最も高い保水力をもちます。50㎝長x7㎝幅(15㎝幅を裁断)のサイズに20㎝ほど薄くミズゴケを敷き、株を取り付けました。
