奇妙な花形状のDendrobium roslii

  何万年もかけて進化した原種の形状には全ての無駄を排除した必然性があるとされます。そう考えると一体、このDen. rosliiがもつリップとペタルに付けた細毛は何のためかと考えてしまいます。ポリネーター(花粉媒介昆虫)が留り易くするためのものか、であれば細毛ではなく紐のような長く垂れた形状が良いであろうし、否、花粉を運んでもらいたいポリネーターは決まっており、そのサイズ以上の飛来者をリップの奥には通さないための防虫ネットの役割も兼ねているのかなどなど不思議です。

 このDen. rosliiは花サイズが2.5cmのまずまずの大きさがありCalcarifera節の中でも丈夫なマレー半島原生林の生息種で2010年の登録の新種にも拘わらず、花が咲いてないと売れない種の一つです。Den. rosliiはありますかと尋ねられ買われたマニアックな人はこれまでいません。反面、咲いていればこの不思議な形状を見た人は大方買われていきます。先日のサンシャインラン展にも3株程出品したのですが花が咲いていないこともあり案の定、全て残ってしまいました。来月のドームラン展にも出品します。下写真は現在浜松で開花中のDen. rosliiです。

Den. roslii