8月にマレーシアで入手したParaphalaenopsisが開花しています。10株の中で7株に現在、下写真右に見られるように花芽が発生しました。シンガポールAsiaticgreenの価格リストには本種が45USドル(約5,000円)で、同属であるParaphalaenopsis deneveiがその7倍の350USドル(約39,000円)となっています。いずれもボルネオ島生息種で、Parapahl. deneveiは特に希少種とされ、マーケットにおいて最も高価なランの一つです。一方のParapahl. serpentilingueも、Paraphal. labukensis(同ラン園30USドル)やlaycockii(同ラン園25USドル)と比べれば生息数が少なくParapahl. denevei程ではないものの高価な品種です。しかしAsiaticgreenの販売価格を見る限りParapahl. serpentilingueの45USドルはかなり安価であったためか価格リストにはSold outとなっています。
同一種でありながら価格の大きな違いの背景にはParaphalaenopsis属の特徴としてその成長の遅さがあり、数cmの葉の長さの違いが栽培コストに大きく影響しているためです。結果、サイズが異なると、販売価格も大きく変化します。また価格差に関わる他の要因は野生栽培株か実生かの違いです。よって本属を購入する場合は、それぞれの種の出自、相場価格とサイズを基に適正な価格かどうかを見極める必要があります。例えばParaphal. deneveiでは葉長が25cm、Paraphal. serpentilingueは35cm、Parapahl. labukensisは80cm以上か以下かで数倍の価格差が同一種に生じても不思議ではありません。別の見方をすれば、その境目となる葉長の長さがイコールBSかNBSかの違いでもあると解釈しても良いと思います。結論から言えば、成長の遅い本属の購入は、いつまでも待てる若者は別として、開花しているあるいはしたことのある株を買う方が多少高価であっても花を得ることをゴールとする人にとっては現実的と言うべきかも知れません。サンシャインラン展にはParaphal. serpentilingueおよびdeneveiともに出品します。

