Dendrobium batakense

 本種はDen. socialeとはシノニム(異名同種)の関係です。マーケットではDen. socialeはマレーシア生息種に、一方Den batakenseはインドネシア(スマトラ島)生息種にしばしばで用いられる種名のようです。これら種名でネット検索するとorchidspecies.comでは名称統一されたのかDen. metriumにリンクされ、さらにそのページには多数のシノニムが記載されています。その中で一つの疑問はシノニムの中にDen. modestum Ridl. 1898の記載があり、なぜDen. batakenseとは異種と明らかなフィリピン固有種であるDen. modestumがシノニムとされるのか不明です。

 こうした種名問題はさておき、入荷後Den. batakenseを中温室にて栽培を始めましたが、高温下のマレーシアラン園に数ヶ月置かれ問題は無かったため、高温室に移動しました。その結果、昨年夏期から高芽が頻繁に見られ、昨年末に株をポットから取り外し根を見たところ、多くの根が枯れていることが分かりました。この種にとり高温室は不適でした。そこで高芽を外し、一部を木製バスケットに寄せ植えし、大きな芽は炭化コルクに植付け、それぞれ中温室にての栽培に切り替えました。下写真は今月に入り、元株の一部に開花が見られた花です。写真3は大型バスケットに植え付けた高芽の一部です。

写真1 Den. batakense
写真2 Den. batakense
写真3 Den. batakense