1昨年Den. cinnabarinum angustitepalumを注文していたものの現地ラン園には入荷が無く、代わりにDen. cinnabarinumタイプのpinkの花との説明のDen. spを持ち帰りました。おそらくDen. cinnabarinumと同じボルネオ島生息であろうと思われ、中温室にて栽培を続けていましたが、この株が今月に入りはじめて開花しました。写真1, 2がその花で、写真3, 4は株です。確かに茎や葉はDen. cinnabarinumに似てはいるものの花は全く異なります。小型の花ですが、これまでに扱ったデンドロビウムには無いフォームです。花は美形で果たして未登録の新種かどうか該当する画像を調べる予定です。
(後記) 幾つかの情報を頂いており、その中で本種に似た画像はAntonu Van der EntのMount Tambuyukon-an intriguing mountain and its orchids Jan. 2012の論文にあり、ボルネオ島キナバル山に近いTambuyukon山の生息とされています。この論文ではこの種をA form of Den. cymbulipesとし、Den. cymbulipesの一つのフォームとしています。しかしDen. cymbulipesの一般フォームとはラテラルセパルやリップ形状が異なっており、それらのSpur形状や疑似バルブ(茎)の先端に花芽が発生すること、花サイズが1.5cm程である点で近縁種であろうことは理解できますが、Den. cymbulipesのフォームの一つとは画像からは判断できません。これらが花の中央弁の中央部に、下写真に見られる赤色部分の4列の突起があればそれぞれが同種である可能性も高まりますが、ネット検索可能な画像の花のリップは閉じていたり、リップ中央弁表面の撮影がなく確認することが出来ません。現在のところ下画像の種は新種であると思われます。



