Bulbophyllm inacootesiiとNepenthes truncata

 5月入荷株の植え付けが相変わらず続いているものの若干余裕が出てきました。そこで相当数入荷したBulb. inacootesiiの一部を展示会向けの大株にしてみようと50㎝および43㎝の大きなブロックバークにそれぞれに寄せ植えしました。下写真1が植え付け後の状態で左の大きなバークには葉付バルブ数で40バルブ、右は25バルブとなっています。葉の無いバルブ数を含めるとバルブ総数はそれぞれ前記の約2.5倍となります。これまでの経験からは中温栽培で開花期は早春ですが、年末からやや高温下に置き開花をサンシャインラン展に間に合わせようと考えています。購入希望者には予約を受け付けます。

 一方、写真2はNepenthes truncataです。1m程の株を4株栽培しています。しかし入手して3年経つもののこれまで云われるほどの大きな捕虫嚢が得られず20㎝以下で、果たして本当に野生株なのか交配種ではないかと疑問を持っていました。今年2月に温室内のレイアウト変更があり、バルボフィラムの温室の通風のあるやや明るい場所に移動したところ、まず葉が30㎝程に一回り大きくなり、また写真2に見られるように30㎝を超えるサイズの捕虫嚢を付けるようになりました。情報によると本種の捕虫嚢は45㎝程になるとのことでさらに大きくなることを期待しているところです(後記:写真の株は後日入手希望者に販売済み)。これまでNepenthesはほとんど扱っていませんでしたが、先月のサンシャインラン展にてすべて野生栽培株の4種12株を販売しました。初日ラベルには種名だけとしたところ興味のあるらしき人は見ていくのですが買うことはありませんでした。そこでサプライヤーから聞いた生息地(山名)をラベルにつけたところ1日で売り切れとなってしまいました。市場のNepenthesの多くは幾代にも渡る挿し木増殖や人工交配のため生息地情報が薄れており、詳細な生息地の分かる株は趣味家にとってかなり価値があることを知りました。来年のサンシャインラン展には単なる生息国や島の名前ではなく、生息山地名や少なくともProvinceが分かるNepenthesを50株程出品する計画です。

写真1 Bulb. inacootesii
写真2 Nepenthes truncata