2018年発表の新種Dendrobium annemarieae

 昨年OrchideenJournalで発表されたミンダナオ島Bukidnon生息種のDen. annemariaeが開花しました。同地区に生息するDen. deleoniiとは個体差の範囲と思われるほど類似しています。Den. deleoniiが標高1,300mに対し1,500mとされます。OrchideenJournal Vol.6.5 2018に両者の相違が書かれていますが、主な点を画像として取り上げてみました。画像は全て4月2日の浜松温室にての撮影です。

 多くの趣味家は2種の下画像を見ても一体何が違うの?と思われるかも知れません。OrchideenJournalには、中段写真でリップ中央弁がDen. annemariaeは途中から下に垂れているのに対し、Den. deleoniiの中央弁はほぼ真っ直ぐ前方に伸びていること、下段では中央弁を裏から見た形状がDen. annemariaeはSpur先端に向かって幅広(筒状)であることに対し、Den. deleoniiは中央から急に細くなっていることなどが解説されています。ではDen. sanderae var. major.はどうなのかこちらとも比較したいのですが開花期が異なるため撮影は開花待ちです。

 しかしこの程度の違いで別種として分類すべきか甚だ疑問で、個体差あるいは地域差、すなわち亜種、変種あるいはフォームの関係程度ではないかと考えてしまいます。微妙な形状違いで別種とするのであれば胡蝶蘭原種の遺伝子分析法のような、より科学的な視点からの分類を期待したいところです。

Den. annemariae
Den. deleonii