先月のマレーシアにて、スマトラ島生息種のDen. igneoniveumを20株入手しました。本種は訪問毎に注文を出しており2回に1回は入荷できます。国内マーケットでは8,000円程の価格がネットで見られます。本サイトでは3,500円で販売しています。こちらもCoel. odoardi同様にラン展出品での完売種です。他のFormosa節同様に、栽培難易度は中レベルで季節によるかん水のメリハリをつけることが良いとされます。しかしこのかん水の程度とされる量はそれぞれの趣味家の栽培環境に依存するため絶対値のようなものが無く、これが難易度を高めている原因の一つです。
また本種についてorchidspecies.comでは標高データがなく、栽培の適温が不明です。栽培経験では同じスマトラ島生息のDen. tobaenseと比較し高温タイプで、本サイトでは高温室にての栽培となっています。しかしこれまで栽培していた株の中で今年8月の猛暑が続いた時期、新芽が2株程で落ちており、これは夜間ですら温室内では28-30℃程になる日が続いたことがその原因と考えています。猛暑が予測される期間は中温室が好ましいようです。写真1は今回取り付けが終了したDen. igneoniveumです。こちらも根張りの形状から木に活着していた様態であるため炭化コルク付けとしました。
写真で、炭化コルクにミズゴケで根や株元を抑えていますが、色が違うことが分かると思います。これはクリプトモスを配合したもので、今回この配合量を0%から90%と変えて同一環境でどのような成長変化があるかを調べることにしました。配合量の相違は保水性が異なることを意味しFormosae節の最適な条件を見つけるためです。
一方、写真4はニューギニアからのDen. insigneで、20株入手の内の5株です。Den. consanguineumやDen. insigne albaは栽培しているもののDen. insineは初めての入荷です。国内マーケットでは3,000-4,000円程で販売されています。短命花であるため展示用には適さないのですが、年に4回程一斉開花します。本サイトでは2,500円の予定です。植付けは炭化コルクとスリットプラスチック鉢の2種類としましたが、根の形状からは写真のような垂直支持材が適しています。写真で前側の3株の基部に白い突起が見えますがこれは僅か2週間程の順化中に発生した新根の先端です。高温タイプで至って丈夫なようです。



