先月、Dendrobium sp Palawanとしてフィリピン現地より持ち帰ったDen. fairchildiaeに似た株が1週間ほど前から複数の株で同時に花芽をつけ開花を始めました。確認したところDen. ramosiiでした。Den. ramosiiはルソン島生息種でPalawanでの生息は知られていませんので初めての確認かも知れません。植え付け後しばらくして詳細に株をDen. fairchildiaeと比較したところ、Den. ramosiiの茎は先端に向かってスリムなのに対し、Den. fairchildiaeは茎上部の節間でやや膨らみが見られる点と、前者の茎は赤味が強い違いが見られます。葉形状での区別はほとんど不可能でした。本種は2,500円での販売となります。
フィリピンからのデンドロビウムやバルボフィラムの種名ミスは特に2 – 3年ほど前からひどく、バルボフィラムに至っては50%以上のミスで、売買商品としての体を成していません。これは10年以上前の全盛時代のように属毎に栽培担当者が居て、それなりに管理されていたものが徐々に景気が低迷しスタッフ削減が余儀なくされたことが原因と考えられます。こうした状況から、1昨年より分からない株を販売する場合は思いつきの名前を付けるのではなくspとして販売するようにと依頼しています。それでも昨年はDen. guerreroiがDen. ionopusであったり、Bulb. giganteumがBulb. mearnsiiであったりと散々です。最近のミンダナオ島ルートからのランはspと名付けた種は別として、何とか株とラベルに付いた種名が一致しつつあると言ったところです。これは特に新種とされる株についてはサプライヤーあるいはラン園で撮影した花画像が無いと購入しない方針としたためです。

