6月のスケジュール

 例年と異なり今年は海外訪問の機会が1月以来今月まで無くEMSでの入荷となっていました。この反動もあって、今月から来月初旬にかけてマレーシア、フィリピン、タイなど4か国を1-2週間間隔で訪問する予定で、それぞれ合わせて2,000株以上の注文を現在行っています。このため温室内では先月からこれまでの栽培結果に基づき株それぞれの適所への移動を含め、すでに満杯状態であったレイアウトを大幅に変更し、新入荷予定株の栽培スペース造りに追われています。今月半ばから入荷株の紹介ができると思います。

 とりわけ本サイトの原点とも言える胡蝶蘭原種の在庫が現在減少しており、5月のサンシャインラン展ではバルボフィラムが中心で胡蝶蘭は数品種しか出品できませんでした。こうしたことからおよそ胡蝶蘭55種の内、40種ほどの入荷も予定しています。またこれまでは余り手を付けていなかったベトナム、ミャンマー、雲南省からタイまでの品種も積極的に入手する予定です。

 本サイトではこうした新しい入荷に合わせて、素焼きやプラスチックポットとミズゴケの仮植え販売は極力無くし、 栽培経験に基づいたそれぞれの種に適した素材に植え付けた状態、あるいは栽培景色として見た目の良い形態での出荷を計画しています。先月取り上げたバーク木片はその一つです。株は一品ごとに商品として販売できますが、栽培経験という抽象的知識は販売できません。書で表現することも一つですが書ではその表現力に限界があります。経験をどのように目に見える形にするかは、出荷のための便宜上の仮植えや、ラン展での海外ラン園が良く用いるビニールパックに入れたベアールートではなく、栽培状態と変わらぬ姿を見せることが良いと考えます。素材を多様化することは仮植えに比べ割高になりますが、支持素材、植え込み材、取り付け方法など、これらは環境に依存する要素が多いため1例にすぎないものの趣味家がそれぞれの品種に適した栽培手法の実体を見ることができることも意義があると思います。