Bulbophyllum whitfordii それとも Bulbophyllum megalanthum?

 現在、PalawanからのCheiriのような形状ではあるが黄色の花とされたBulb. spが複数で開花しています。同じロットの花は昨年12月の歳月記にBulbophyllum sp (cheiri-like yellow) Palawanとして取り上げました。Bulb. cheiri complex(近縁種)としてBulb. megaloanthumBulb. whitfordiiが知られていますが、この2種はBulb. cheiriとは花色、香りまたリップおよび蕊柱形状が異なります。一方、Bulb. megalanthumBulb. whitfordiiの違いは、後者がBulb. cheiriと同様に倒立開花していることとされます。このことから歳月記12月に開花した花は倒立ではなく一般的な直立姿勢であったためBulb. megalanthumとしました。

 しかし今回複数の株で開花している株の花は全て倒立しており、また2010年頃にはPalawan生息種としてBulb. whitfordiiは知られていたものの、Bulb. megalanthumは未確認で、結果としてこれらの情報からは今回開花している株はBulb. whitfordiiの可能性が高いことになります。これらBulb. cheiri complexはネット上の画像検索でも名称が曖昧で、画像が混在しています。orchidspecies.comにはこれらがシノニムの関係との記載もありますが、J. Cootes氏はこれら3種は別種としています。下画像は今回開花したPalawanから入荷のBulb. spです。写真1, 2の写真は別株ですが、写真2は反転して撮影したものです。

写真1 Bulb. whitfordii ?
写真2 Bulb. whitfordii ?