Bulbophyllum xenosum

  ボルネオ島の標高600 – 900m生息のBulb. xenosumBulb. jolandaeのようにリップに細毛があり、このリップが風で前後にカクカクと動き、花茎の30輪程が一斉にタイミングをずらしながら動き始めると、まるで生き物が集まっているかのようで面白い景色となるバルボフィラムです。今回のマレーシア訪問のラン園に20株程ありました。 しかし夜間平均温度が25℃を1年の内ほとんど下回ることのないクアラルンプール近郊で本種を栽培するのは困難であり、いつ入荷したのかは定かではありませんが2-3ヶ月は経っているらしく、案の定ほとんどの株は1-2枚の葉を残し元気がありませんでした。このままでは枯れるのは時間の問題と園主も気付いていたようで何とか引き取ってもらえないかと言われ、予定外でしたがBulb. jolandaeの入手は難しくないものの本種は3年以上海外ラン園で見ていないため全て持ち帰りました。中温タイプですがBulb. jolandaeの1,500m標高から比べればかなり低地生息種で日本では東北や日本海側であれば特別なクール対策は不要と思われます。

 浜松では中温室に置き、トレーにミズゴケを敷き、その上に並べてから根の周りをミズゴケで覆う仮植え処理をし、ダメ元で様子を見ていましたが1か月ほどで全ての株に新芽が現れ始めたため本植えとしました。下写真がそれらです。右の3Lサイズのバーク木片には60バルブを超える大株が1株あり、展示用として取り付けたものです。

Bulb. xenosum
Bulb. xenosum