Bulbophyllum bandischii

 この聞きなれないバルボフィラムはニューギニア低地生息種で、ネットでのマーケット情報は当サイト以外、国内には無く、海外においてもフラスコ苗は見られるものの、野生栽培株の取り扱いは見当たりません。問題は本種の価格です。当サイトでは2016年マレーシアから入手し、昨年サンシャインや東京ドームラン展では、4-5バルブサイズ株を3,000円で販売したのですが、記憶では購入者はいなかったように思います。一方、海外で本種はuncommon species(希少種)とされており、最近、インドネシアラン園Foresta Orchidの卸価格リストでは、1バルブ当たりで$25、凡そ2,700円です。よって野生株4バルブでは1万円を超えます。また一見、形状の似たBulb. unitubumが4-5バルブサイズ株で$10であることから、Bulb. bandischiiはその10倍以上高額となります。このような現状から本種は入手難と思われ、また当サイトでは現在、在庫が3株しかないため販売を控え、今後は当サイトで増殖した分け株を販売する予定です。

 写真1が本種で、写真2がBulb. unitubum参考画像です。また写真3はBulb. bandischiiの前回植付けから2年経過したため、植え替え(正しくはミズゴケの交換)をするため、コルク表面のミズゴケを洗い流した後の根の活着状態を示すもので、写真4は新しいミズゴケに交換した後の画像です。炭化コルクへの取り付けで、こうしたミズゴケ交換行う場合は、株を留めていた1mmアルミ線をまず取り外し、比較的強いシャワーで古いミズゴケを洗い流し、その後、根にバリダシンとタチガレエースの混合液をスプレーし、数時間自然乾燥させた後、新しいミズゴケで根を覆って、再び1mmアルミ線で固定します。このような根周りの薬品消毒は、古いミズゴケを洗い流す際に根の一部が傷ついたりして、ミズゴケ交換後の細菌性病気の防除(バリダシン)と発根(タチガレエース)促進を図るため、さらにウイルス感染防除のため薬品を溶かしたバケツ等に纏めて浸すのではなく、一株毎にスプレー散布をします。

写真1 Bulb. bandischii
写真2 Bulb. unitubum
写真3 Bulb. bandischii ミズゴケ交換
写真4 Bulb. bandischii ミズゴケ交換