Bulbophyllum callichroma

 ニューギニア生息のBulb. callichromaが開花しています。マーケットでは、なぜそれほど高額なのか分かりませんが、バルボフィラムの中では最も高価な種の一つです。当初の3年間ほどは、その生息域情報から10株程をクール温室にて栽培していましたが、一向に開花が見られず、販売し開花した常連さんから輝度が原因ではと伺い、2年前に冬期に3ヶ月程、中温室の輝度の高い場所に移し栽培をしたところ、その春に開花しました。orchidspcies.comの本種情報では標高600mから2,200mの生息とあることから、クール温室栽培とした訳ですが、上記の栽培を通して、中温室でも新芽が発生し株が伸長する様子が見らたことから、2年前に全ての株を通年で中温室に移動しました。現在は11株在庫しており、良く成長し枯れた株はありません。

 クール温室でも成長はしますが、温室全体を低温にするためには、冷房費の節約から太陽光をかなり遮る必要があり、こうした環境での輝度はLEDによるものの、自然光タイプのLEDでは輝度不足となっていたことになります。また前記の生息地の標高の中でニューギニアの600mと云えば高温域で、本種は高温からコールドタイプまで存在することにもなり、どうやら入荷したロットは比較的低地の生息であったと考えられます。

 写真1は3日撮影で、またほとんどの人は見たことが無いと思われるため、写真3にドーサルセパルを切り取り、リップを示したものです。半透明で小さな薄黄色の左右2枚の花被片はペタルです。本種を栽培している方で、中々開花が見られなければ、まず輝度不足を疑うことも一つです。但し、これまで低温の場所で栽培してきたものを、高輝度下の高温場所に長く置けば枯れる恐れがあり、本種は昼間は30℃程でも良いものの、通年を通して夜間平均温度を20℃以下にすることが必要であることは変わりません。

写真1 Bulb. callichroma
写真2 Bulb. callichroma
写真3 Bulb. callichroma