今季初のPhal. ahroditeが開花しました。写真1-2が現在開花が始まったPhal. aphoriditeの初花です。本種はPhal. amabilisと共に、慶弔用白花胡蝶蘭作出の元親とされます。Phal. amabilisとPhal. aphroditeは、その花や株形状が酷似しており、一見すると区別が困難で趣味家からは、しばしばその見分け方について質問を受けます。こうした酷似する種間での種の同定には、リップ基部にあるカルス形状の比較が有効とされます。そこで今回、下写真に示す画像でその違いを解説します。写真3はPhal. aphrodite、写真4はPhal. amabilisのそれぞれのリップを中心に拡大した画像で10日の撮影です。
リップ写真において、その基部にあるV字の形をしたPhal. aphroditeのカルスには矢印1と2が指す突起があります。一方、Phal. amabilisのカルスには矢印1が指す同じような突起はあるものの、矢印2の場所には突起がありません。花を見て、この矢印2の突起が明確に存在すれば、それはPhal. aphroditeとなります。ほとんどの確率で、この違いで同定できますが、フィリピン全土に分布するPhal. aphroditeのカルスには僅かながら地域差と思われる変異があり、矢印2の突起の高さが低い形状も見られ、この場合はカルスの裏側(リップの基部方向)から見た形状を調べる必要があります。この場合はリップ全体を切り取らなければなりません。この裏面からの同定手法の詳細については本サイトのPhal. aphroditeのページをご覧ください。



