Dendrobium rhombeum Palawan

 Den. rhombeumはフィリピン固有種で、orchidspecies.comにはDen. heterocarpumのシノニム(同種)の記載があります。一方で、Den. rhombeumのページにはDen. heterocarpumとは異種とされていることを 2018年1月の歳月記で取り上げました。その後、Palawan生息種として入荷するDen. heterocarpum名のリップは大陸系種と異なる点が見られ、当サイトの結論としてはPalawanからの入荷種はDen. rhombeum Palawanとすることにしました。開花は落葉した茎から複数の花序がでて、それぞれに、5㎝サイズの花を3輪づつ全体として10輪以上の同時開花となるため、かなり見ごたえがあります。orchidspecies.comのDen. rhombeumページには香りマークがありませんが、飴玉のような甘い香りがします。

 下写真は現在開花中のDen. rhombeum Palawanを撮影したものです。Palawan生息株の多くは、一部のCalcarifera節種に見られる、セパル・ペタルが開花時には薄緑色でやがて黄味を帯びていく性質があります。写真1と2は同じ花で、3週間程の花寿命の開花後の1/3は写真1、その後写真2の色合いとなります。写真3は今回炭化コルクに植え付けを行った株の一部です。本種の生息域は標高500-1,500mの中温タイプとされていますが、Palawan生息株は低地と思われ、当サイトでは高温室(15 – 35℃)での栽培となっています。株は半立ち性で、ポットやバスケット植えでもよく成長し、大株にするにはバスケット植えが最適です。茎当たりの輪花数が多いことと、茎毎に若干ズレて開花する性質から多輪花で長期の開花となるため展示用には適したデンドロビウムです。

写真1 Den. rhombeum Palawan
写真2 Den. rhombeum Palawan
写真3 Den. rhombeum Palawan