Bulbophyllum rugosum

 透明感のあるバルボフィラムをしばしばこのページで紹介しています。現在その一つBulb. rugosumが開花中です。ボルネオ島およびスマトラ島生息種で、下写真はボルネオ島からです。生息域が標高1,000-1,700mで中温タイプとされていますが、これまで5年間の栽培では中温室の中でも高温環境に近い栽培温度が適しているようで、下写真の開花は高温タイプの胡蝶蘭原種温室での開花です。浜松では10月から6月までは高温室にて栽培し、それ以外の期間は中温室に置いています。いわゆる日本の夏期の熱帯夜が続くような時期に夜間温度を20℃程度にすることが出来れば至って丈夫な種で、福島県以北、日本海側、山間部などでは特に栽培温度に神経質になる必要はないと思います。

 花色を画像検索すると、黄色味の強いフォームが見られますが、栽培している株は下写真のようにセパル・ペタルはほぼ白色で透明感があります。この花は午前中開いており、午後は閉じる性質があります。orchidspecies,comによると、”flower that droops and does not open well”(花はうつむいており、十分に開かない)とあります。おそらくこの寄稿者は午後の花しか見ていないのではと思われます。でなければ下のような写真は撮れません。ちなみに下写真は9時15分前後の撮影です。昼までは良く開花しています。3年程植え替えをしていないため写真3ではコルク上のミズゴケが劣化しワイヤーばかりが目立ちます。そうした逆境であっても新芽が出て花も咲くほど元気です。これ程ユニークな花ですがマーケット情報は見られません。花が終われば植え替えとなります。

写真1 Bulb. rugosum
写真2 Bulb. rugosum
写真3 Bulb. rugosum