Bulbophyllum hampeliae

 2016年OrchideenJournal Vol.4-4で発表された新種のバルボフィラムでフィリピンミンダナオ島北部、東ミサミス州標高1,200mコケ林の生息種となります。Beccariana節でBulb. virescensの近縁種と思われます。種名由来のHampel氏より直接出荷された15株程を今回のフィリピン訪問で持ち帰りました。下写真がそれで、炭化コルク、ソフトFern角材(写真1 左写真の右端)およびバスケットにそれぞれ植え付けています。

Bulb. kubahense、Bulb. binnendijkii、Bulb.aeoliumなどリゾームの長い種は、その株の形状や成長様態から垂直板(ヘゴやコルク)への取付が適しているものの共通して栽培者から伺うのは、新芽は良く発生するのだが、芽が開く前に病気等に罹り易く、よく落ちてしまうということです。垂直板では新たに発生する芽の周辺は板の上部や側面あるいは支持材から浮いた、保水材(ミズゴケなど)の少ない場所が多く乾燥が進み、新芽が弱体化するのではと思いますが、そのため支持材としては保水性の最も高いソフトFern、手近なところでは木製バスケットに植え付けることで新芽が落ちることはかなり少なくなります。しかしバスケットの場合、伸長するリゾームがすぐにバスケットからはみ出してしまいます。これを納めるのはリゾームの根がバスケットに活着する前に強制的にバスケット内部に収まるようにリゾームを曲げることが必要になります。今回本種を3つの植え付け材としたのは、こうした背景から本種の性格をあらためて観察するためです。来月のサンシャインラン展に出品し40cm x 8cm炭化コルク3バルブ構成で3,000円を予定しています。

写真1 Bulb. hampeliae