Dendrobium sororium

 昨年12月の歳月記でソロモン諸島からのDendrobium sp.として取り上げた本種が順調に成長しており、下写真に見られるように同時開花の輪花数も増えています。国内マーケット情報が見当たらず国内初の取扱いとも思われますが、いくつかの点でorchidspecies.com(以下OSCという)の記載内容とは異なるため再度取り上げてみました。OSCによると本種はスラウエシ島標高650m – 1,300mとされています。一方、サプライヤーによると入荷株はソロモン諸島とのことですがOSCにはソロモン諸島生息の記載がありません。生息地が両者正しいとすると、スラウエシ島とソロモン諸島との間に位置するニューギニアに本種が見られないのは地理学的に不可解です。また生息する標高から低温から中温とされていますが当栽培では高温環境が適し、開花も3ヶ月毎に見られます。さらに香りについてOSCでは不快(fetid)な匂いとの記載ですが、当栽培では微かな草の香りで不快感はありません。

 本種は2日花で花は短命ですが昨年12月の入荷からこれまで3回の開花があり、2ヶ月間隔で開花しています。デンドロビウムでの短命花種は年2-3回の開花が多く、このまま続けば年間開花数は4-5回になるかも知れません。現在、ポット(ミズゴケ・クリプトモスミックス)、木製バスケット、炭化コルクのそれぞれ3種類の植込みで栽培をしており、いずれも成長は良好です。新根や新芽の発生が活発で至って丈夫な種と思います。

Dendrobium sororium
Dendrobium sororium
Dendrobium sororium