Bulbophyllum 4点

 ラン展が終了したものの、現在は、その直前にフィリピンおよびマレーシアから入荷した400株相当の植え付けが始まっており、それまでの仮植えからポットや炭化コルクに取り付ける作業で、いつものことですが身動きがとれない状況が続いています。そうした中で、いくつかのバルボフィラムが開花しており、4種取り上げてみました。写真1はマレーシア生息のBulb. lobbiiです。通常開花サイズはorchidspecies.comによれば7.5㎝から10㎝とされていますが、ドーサルセパルが8㎝と大きく、その先端からラテラルセパルの下端までの長さは11㎝となり、このサイズの花はgiantタイプと呼ばれています。同じ種であっても一般サイズに比べ比較的大きな花の咲く株は多数見られますが、花の大きさは環境状態に依存する傾向が強く、大きな花を得るには十分な成長とその種に合った栽培が必要です。

 写真2はフィリピン固有種のBulb. basisetumです。ラテラルセパルの色が黒褐色5.5-6Gに近くこれまでの開花株の中では最も濃い色となっています。一方、写真3はグリーンセパルとして販売しているBulb. spの花です。葉の表面が濃緑色で裏面はやや赤味があることが特徴で2016年10月にマレーシアから入手したものです。問題は本サイトから入手された方々からの報告では花色が緑色ではなく、淡いピンク色であったり白色であったりと色が一様ではなく、本サイトにおいてもサプライヤーからの写真の緑色と同じような色が出たのは浜松に入荷後の1回(2017年2月)のみで、下写真のように緑味は見られるものの薄く、緑とは言い難い色合いです。では該当する種はあるのかと画像検索しているのですが今のところ見つかりません。環境による変化があるのか中温室に1年近く置いて様子を見ているところです。一方、写真4は1.5㎝程の小さなCirrhopetalum節の花です。ドーサルセパルおよびペタルが濃紫色で、ラテラルセパルが朱色、またバルブの赤褐色が特徴でフィリピンからの入荷株です。種名はこれから調査する予定です。

写真1 Bulb. lobbii
写真2 Bulb. basisetum
写真3 Bulb.sp
写真4 Bulb.sp