フィリピン訪問

 連休明けからフィリピンを訪問し昨日(11日)夜遅く浜松に戻りました。Cavite地区にあるラン園内に設けた本サイトの栽培エリアから特に大型の胡蝶蘭原種を持ち帰ることと、ラン以外の蟻の巣玉や蟻シダ、主にPalawanおよびミンダナオ島からの食虫植物、テンナンショウやイモ類等の今後の収集打ち合わせが目的です。前回と同じように今回の持ち帰り種もPhal. mariae、lueddemanniana、philippinensis、aphrodite等が主で、マーケットでの一般株サイズの3-4倍の葉長株や、4-5株からなるクラスター、および今月の歳月記に取り上げた変種株、さらに50株ほどのPhal. schillerianaも含まれます。最近の入手株のほとんどは、一般サイズの株が小苗に見えてしまうほどで、これまで栽培してきた株は一体何かと、素焼鉢で葉が左右に開いた実生株に対し同一種とは思えない程様相が異なります。一般サイズを収集栽培している多くの原種趣味家にとってはこれも困ったことと思います。しかし胡蝶蘭原種は、葉サイズと花数は比例するためこうした大株指向は避けられません。

 今回の訪問で、15茎からなる大きなVanda ustiiがあり、ほとんどの茎に多数の花が開花していました。また25茎以上からなる抱えることが困難な大きさのVanda lamellata v. boxalliのクラスター株も見つかり、これらは販売用として入手しました。趣味家にとって展示会出品に良いのではと考えています。Vandaについては1本立で背が高く葉数の多い実生株は、現地のほとんどのラン園で見られます。しかし茎数の多い大株は稀で、15年以上を要する茎数が10本を超えるクラスター株は滅多に見ることができません。一方、通常Vandaは、大株(背丈ではなく、茎数の多い株)になると、それぞれの茎は四方八方に拡がったり垂れ下がるなどして景色が良くない(それが野生的で良いという趣味家も多い)ことが多く、この点からも今回入手した株はすべての茎が直立した姿の素直な株でした。これらのラン園訪問で新たに見つけた株はCITES申請をしていなかったため、フィリピン国内の選挙が終わる今週月曜以降にCITES申請をし、来月初旬までにEMSで送ってもらうことにしました。

 東京ドームラン展で人気のあったBulb. incootesiiも一株10バルブ程のLサイズやクラスター株を選んで持ち帰りました。サンシャインらん展に出品予定です。こうした大株傾向に対しては販売価格を如何に押さえるかが直近の課題です。一方、Irian Jaya、マレーシア、スマトラ島からのランは今週末頃に入荷する予定です。