Phalaenopsis sumatrana (zebrina) Palawan

 Palawan Bataraza地域生息のPhal. sumatranaが開花しました。下写真がその花です。ボルネオ島SabahおよびPalawan諸島のPhal. sumatranaは別名Phal. zebrinaとも呼ばれPhal. sumatranaとは地域差の関係、あるいは別種ともされます。フィリピン現地ではPhal. sumatranaと呼ばれています。Phal. sumatranaPhal. zebrinaとの違いはセパル・ペタルのベース色がPhal. sumatranaが黄色を帯びているのに対して、Phal. zebrinaは白色とされます。しかしセパル・ペタルのベース色のみの違いをvar.(変種)やfma.(フォーム)とするのであれば兎も角、種別要因とするには無理があり 本サイトではPhal. sumatranaおよびPhal. zebrinaのカルス形状を比較しました。この2種についてはカルスの歯状突起の形状が異なることを本サイトでは指摘しています。

 一方でPhal. sumatranaPhal. corningianaとの違いが議論された時期があったようです。その判断の一つにセパル・ペタルの棒状斑点の配列が、Phal. corningianaでは中心(縦方向)に向いており、Phal. sumatranaは横方向とされる点です。E.A. Christenson氏はこの説は若干曖昧で、むしろ香りの違い(Phal. corninginaはCandyのような香りで、Phal. sumatranaはツンとくる嫌な臭い)を指摘しています。さてPhal. sumatranaPhal. corninginaの棒状斑点の議論を敢えてここに取り上げるのは、Phal. corningianaは棒状斑点は縦横いずれの方向も存在する反面、これまで本サイトが入手したPhal. sumatranaやPhal. zebrinaは例外的に1-2本の縦方向斑点が含まれることがあっても総体として前説のように横方向であり、Phal. sumatranaPhal. zebrinaの方向性については納得していたのですが、今回Palawanから入荷したPhal. zebrinaは下写真が示すように、縦方向の棒状斑点が多く見られ、E. A. Chiristenson氏の指摘は的を得ていることになり、棒状斑点の方向は種別判定の決定的要因とは成りがたいことが分かりました。再びPalawan生息種のもつ不思議さがここにも現れたことになります。

Phal. sumatra (zebrina) Palawan
Phal. sumatra (zebrina) Palawan
Phal. sumatra (zebrina) Palawan