Vanda lombokensis

 Vanda lombokensisはこれまでも在庫しているものの今回サプライヤーからのトラフ模様の花画像(下右写真)の色合いが良いことから5株程入手してきました。左写真は夜間撮影のため見ずらいのですが炭化コルク取り付け後のその株です。

 Vandaの植え込みは小さなバスケットを根元に付け、根の大半を空中に吊るす方法(代表的な種はVanda sanderianajavieraeなど)と、空気層を大きくするために大粒のバークやクリプトモスを植込み材として根全体をポットに埋め込む方法(Vanda foetidalamellataなど)があります。いずれもこれらの選択は設定された栽培環境の空中湿度に依存するものの、日本の環境では低湿度であることが多く、根の大半が露出する栽培は、湿度不足で徐々に葉が痩せてしまう傾向が見受けられます。かん水頻度を高めることで対応はできるものの、フィリピン・バタンガスのラン園の根も葉も太ったVanda sanderianaの根を触ったところじっとりとしていたような状態を、四六時中保持することは困難です。一方、低湿度であれば全てポット植えが良いかと言えば、一時的であれ空気の流れのほとんど無いポット内では過かん水となり、種によっては根が腐敗してしまいます。

 こうした環境での一つの解決策は根の大半を空気に晒すのでもなく、またポットに収めるのでもなく、ミズゴケを薄く敷いた木片やコルクに根を置くことです。この置くとはミズゴケで覆うのではなくミズゴケの上に乗せることです。すなわち根の円柱表皮の3-4割程がミズゴケに接触し、6割以上が空中に晒されている状態となります。こうした栽培テストを最近しており、ほとんどのVandaやAeridesで好結果が得られています。新根の発生数が減少したり、株が痩せてきたりしたVandaには特に有効な手法と思われます。サンシャインラン展には炭化コルク50cm x 8cmに取り付けたVanda javieraeの僅か2-3ヶ月間での新根発生状況を参考に展示します。Vanda lombokensisもこうした背景から当初から炭化コルク付けとしています。

写真1 Vanda lombokensis
写真2 Vanda lombokensis