マレーシア不滞在顛末記

 27日にマレーシアクアラルンプールに出かけました。ところがクアラルンプール入国審査ゲートにて、パスポートの残存有効期間が不足とのことで、入国ができず成田に翌日の28日に戻りました。パスポートの有効期限には2種類あり、一つはパスポートに書かれた期限と、もう一つパスポートには書かれていない国別の、帰国予定日からのパスポートの残存有効期限があります。すなわち旅行終了日から起算して所定の日数分以上パスポートの有効期間が残っていなければならないというルールです。東南アジアの多くの国でこの期間は極めて長く6か月とされます。10年間延べ50回以上フィリピン、マレーシアを訪問しているものの全くこの残存有効期間という規定に気が付きませんでした。アメリカやイギリスのようにパスポートに記載の有効期間内の渡航ならば良いと考えていたためです。さらにパスポート有効期間をチェックした上で発行される航空券や成田での審査を得ての出国ですから、そのままクアラルンプールに向かい、クアラルンプールの入国審査で初めて問題に気付いた訳です。日本大使館やマレーシア入管と話をした結果として帰国以外なく、では帰国のため新たに航空券を入手するには一度出国して航空会社のチェックインカウンターに行かなければならないがどうすればよいのかと入国管理事務官に尋ねたところ、帰国の航空予約券があるのならば帰国予定日まで、このターミナルビル内にはレストランや長椅子は沢山あるので、ビル内で過ごしたらどうかと言われました。一瞬トム・ハンクスの「ターミナル」が頭を過りましたが、そうもいかず、いろいろな部署で調べてもらったところ成田行きマレーシア航空便が幸いに4時間後にあることが分かり、やっとのことでこれに搭乗し、翌日早朝の成田着で帰ることが出来ました。航空会社のチェックインカウンターがないコントロールエリアから出られない状況下で、どのようにして航空券を得ることができたか(すなわちこの治外法権のエリア内にいる人はすでに航空券をもち出国審査が終わって搭乗を待つ人と、到着してマレーシアへの入国審査を待つ人たちだけ)の経緯は旅行者に参考にとその顛末話もありますが、長くなるので別の機会とします。これまで10年間、日本での震災や、上記のような個人的なトラブルがあるたびに感じてきたのは現地の人たちの親切さと、彼らの日本人に対する敬意から得る誇りですが、今回もまたこうした事態の中にも強く感じることができました。

 帰国して、ネットで調べたところ、フィリピンや台湾は有効期間内で問題がないものの、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムなどほとんどのラン主要生息国である東南アジアの国々では現在パスポートの残存有効期間が6か月となっていますので2018年度末までの有効期限のパスポートを持っている人は、海外滞在期間がパスポート有効期間内であっても、更新しない限りこうした国には最早行けませんので注意してください。持ち帰り予定のランは、できるだけ早くラン園の2代目に成田まで持ってきてもらうように現地ラン園主と日取りの打ち合わせをしているところです。